Company
会社概要
会社名 | 株式会社佐藤鉄工所 |
店舗名 | BLUE CANVAS(ブルーキャンバス) |
代表 | 佐藤憲一 |
所在地 | 宮城県本吉郡南三陸町志津川字旭ケ浦11-1 |
事業内容 | ボート、和船、船外機の販売・修理 |
取扱メーカー | ヤマハ発動機、スズキマリン |
電話 | 0226-46-3155 |
FAX | 0226-46-4181 |
営業時間 | 8:00〜18:00 |
定休日 | 不定休 |
古物商許可証番号 | 機械工具商 宮城県公安委員会許可 第221140000113号 |
Greeting
ごあいさつ
お客様の笑顔の中に見つけた、
南三陸の海から「離れない」理由
漁師さんの言葉に背中を押されて
私たち「BLUE CANVAS」は、先代である父が創業した「佐藤鉄工所」が原点です。地元漁師の皆様に、漁船や漁具の販売・修理などを手掛けてきました。今もこれからも漁師さんと地域漁業を大切にともに歩んでまいりますが、より多くの方々に「海で幸せを感じていただきたい」そうした想いから「BLUE CANVAS」はスタートしました。
きっかけは、あの震災。幸い、人的被害はなかったものの、廃業を覚悟するほどでした。周辺の会社や加工場も大きな被害を受け、復興と同時に次々と高台へ移転。寂しくなった港の風景にも心を痛めておりました。
そんな私の前に光を灯してくれたのが海と、海に生きる人たちです。船が流出したり、壊れたりした漁師さんから、再開のための依頼や相談が舞い込んできたのです。もちろん仕事としては感謝しかありませんが、10年分の仕事を2~3年でやるような作業量。「本当にできるのだろうか・・・」と困惑していた私の背中を、漁師さんの言葉が押してくれたのです。
「お前たちがいないと、自分たちの仕事は成り立たない」「俺たちは家族みたいなもんだろ?」
そう見ていてくれたのです。ストレートな「ありがとう」でなくても分かります。ときに厳しく叱咤激励を受けることもありましたが、私の仕事を認め、必要としてくれていたのです。こみ上げるものを感じた瞬間でした。
本当は海が大好きだった
それがきっかけだったのかは分かりませんが、私の中でも、物事への向き合い方がかわってきたのでしょう。海そのものへの想いにも変化が生まれてきました。それまでは、なんとなく「海=仕事場」という感覚で、特別な感情を抱くこともあまりなかったのですが、あらためて思い返してみれば、『海の思い出』って楽しいものしかなかったな・・・」と。
漁師さんからいただいた採れたてのウニを割って、スプーンですくっては頬張ったこと。遠方の友人家族を釣り船で案内したとき、大きな魚が釣れて歓声をあげて喜んだこと。年頃で悩みを抱えていた娘をバナナボートに乗せてあげたら、友達と一緒に最高の笑顔で大はしゃぎしてくれたこと。
海は、人の心を癒してくれる。つらい気持ちを抱えた人も笑顔にしてくれる。本当は、ずっとそうだった。私は、忙しさに追われる日々の中で忘れていただけだったのです。海が大好きだったことを。海は、こんなにも人を幸せにするんだってことを。
同時に、「笑っている人を見ていると、こっちまで幸せな気持ちになるなあ」「もっとそんな笑顔が見れたらいいなあ」。
それがまさしく、「BLUE CANVAS」の産声でした。これまでに培った技術を活かして「海に癒しや喜びを求めている人たちの受け皿になりたい」という想いが芽生えたのです。
南三陸の海から希望を受け取りに来ませんか?
ふるさと・南三陸への思いも新たにしました。震災で一変してしまった町の姿。多くの人たちが高台へ移ったり、町を離れたりしていく中で、それでもここに生き、ここで生業を営んでいく意義を見つけたい。そう思うようになったのです。「この海から離れない意味、離れられない理由」って何だろう、何が私をそうさせるのだろうと。
でも、今は少しだけその答えを掴みかけている気がします。きっと私は「BLUE CANVASがここにあったおかげで」と思ってくれる人を増やしていきたいんだって。
それは、地元漁師さんだけではありません。ボートレジャーを楽しみたい人も、釣りに来た人や、海の幸を味わいに来た人もそう。みんな、南三陸の海に「何か」を求めてやってきた人たちです。「CANVAS」とは、船の帆を意味します。この人たちの想いを帆に受け、海が与えてくれる有形無形の贈り物をみんなに届けたいのです。
以前は、叩き上げの技術者だった父の背中を負うばかりで、自分のカラーも出せず、悩んでいたこともありました。しかし「BLUE CANVAS」は、そんな私がようやく見つけた「自分らしさ」「私だからできる仕事」、そして何より「南三陸の海を離れない意味」だったのです。
近年は、志を共にする他の地域事業者さんとも連携して、南三陸の海を満喫してもらえるよう、様々なチャレンジも始めています。
震災復興への希望。寂しくなった町に賑わいを取り戻す希望。新しい自分への希望。そして、あなたが海に求める希望。
「BLUE CANVAS」はみんなの希望を原動力に、あなたを大海原へといざないます。
(8:00~18:00 不定休)